黒部市美術館開館30周年 サエボーグ Enchanted Animals

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「Cycle of L」公演風景(高知県立美術館、2020) 撮影:釣井泰輔
「DARK MOFO 2019」公演風景(Avalon Theatre(オーストラリア)、2019) 撮影:DARK MOFO 2019
「Ultra Unreal」展示風景(シドニー現代美術館、2022) 撮影:アレックス・デイヴィス
「Pootopia」展示風景(東京藝術大学美術館、2021)撮影:長谷川銀

黒部市美術館開館30周年
サエボーグ Enchanted Animals

2024年11月16日(土)-2025年1月13日(月・祝)


サエボーグは、ラテックス製のボディースーツで自身の身体を拡張させて家畜等のキャラクターに扮しパフォーマンスを行ってきました。そして、農場や家という生活世界を舞台に彼らの役割を演じることで、生きることの関係や構造を開示してきました。
本展は、代表作である《Slaughterhouse(スローターハウス)》、《Pigpen(ピッグペン)》、《Pootopia(プートピア)》という、農場が舞台の中心となる作品で構成されます。そしてそこに、「Enchanted Animals(エンチャンテッド・アニマルズ)」(魔法にかかった動物たち)による新たな世界を立ち上げます。
会場では、動物たちの耳や尻尾などを身に付けて家畜に扮した鑑賞者が、会場に広がる農場世界に誘われます。その中で、寝転がったりしてのんびりと過ごします。時には、歌い、大きな声で鳴くことが、農場から聞こえる音や家畜たちの鳴き声で構成される音楽等の演出によって誘導されていきます。そして、鑑賞者自身が魔法にかけられたように家畜に変身し、演じることによって、無邪気な家畜の生に触れたり、同じ生き物として情を見出したり、あるいは解放された自分自身に出会えるような、舞台的空間を作ります。
そこで繰り広げられる各々の実践を通して、他者と共に生きる自らの価値観や生き方がつくり直されていくような一つの世界を創出します。


出品作家

サエボーグ
(1981年、富山県生まれ)


Photo by ZIGEN

近年の主な発表として、「DARK MOFO 2019」(Avalon Theatre、オーストラリア/2019)、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」(愛知県芸術劇場/2019)、「Cycle of L」(高知県立美術館/2020)、「世界演劇祭2023」(Zoogesellschaftshaus、ドイツ/2023)等の公演、「第6回アテネビエンナーレ:ANTI」(Banakeios Library、ギリシャ/2018)、「Reborn-Art Festival 2021-22」(牡鹿半島(桃浦)、宮城/2021)、「Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展」(東京都現代美術館/2024)等の展覧会の他、多数の発表があり、世界的に注目を浴びている。第17回岡本太郎現代芸術賞 岡本敏子賞受賞(2014)等。なお、これまでの殆どの作品が、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演されてきた。

https://saeborg.com/


本展のポイント

1)
《Enchanted Animals(エンチャンテッド・アニマルズ)》では、家畜の耳や尻尾を付けて入場し、会場内では家畜となって過ごします。黒部市美術館におけるこのインスタレーション作品において、これまで美術館でのパフォーマンスや舞台公演で目覚ましい活躍をしてきたサエボーグが、鑑賞者各々がいつのまにかパフォーマーとなっているという仕掛けを作り出すことで、パフォーマー不在の中、演劇的な空間あるいは体験を立ち上げることを試みます。

2)
会期中に、黒部市美術館30周年記念公演として、初期の代表作である《Slaughterhouse(スローターハウス)》、《Pigpen(ピッグペン)》を、会場内にて開催いたします。公演を併せてご鑑賞いただくことで、《Enchanted Animals》でのより深い体験や気づきにつなげていただけることを期待します。

3)
北陸地域での初めてのサエボーグ作品のご紹介となります。


休 館 日

月曜日(但し1月13日は開館)、12月29~1月3日

開館時間

午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)

閲 覧 料

一般500円(400円)、高校・大学生400円(300円)
( )内は20名様以上の団体料金 
*中学生以下無料 *障害者等手帳をお持ちの方と付添1名無料


主  催

黒部市美術館[公益財団法人黒部市国際文化センター]

共  催

黒部市、黒部市教育委員会

助  成

公益財団法人朝日新聞文化財団、一般財団法人自治総合センター

  

ARTISTS’ GUILD

後  援

北日本新聞社、北日本放送、富山テレビ放送、チューリップテレビ、みら~れTV、新川コミュニティ放送


地元出演者募集 *終了しました

黒部市美術館開館30周年「サエボーグ展」(仮称)特別記念公演
『Slaughterhouse』&『Pigpen』地元出演者(着ぐるみパフォーマー)大募集!

応募期間:2024年7月15日~8月25日


イベント

「オープニング/公演&アーティストトーク」
2024年11月16日(土)
13:30~13:45頃 セレモニー
13:45~14:15頃 30周年記念公演Vol.1 『Slaughterhouse』
14:45~15:15頃 アーティストトーク
会場|黒部市美術館 展示室等
*展覧会観覧券が必要


「見て!感じて!作品鑑賞バスツアー」  *終了しました
2024年11月22日(金)
ガイド|サエボーグ、尺戸智佳子(黒部市美術館学芸員)
コース|サエボーグ展「 Enchanted Animals」鑑賞&作家トーク—ランチ/ジビエ料理(店:デルフィーノ、メニュー:イノシシ肉のパスタ)—「狩猟屋」見学&猟師さんのお話し—くろべ牧場まきばの風 自由散策&買い物
集合場所|黒部市生涯学習文化スクエア「ぷらっと」、黒部市美術館
集合時間|10:00(ぷらっと)、10:30(黒美)
解散時間|15:00頃(ぷらっと)、15:30頃(黒美)
参加料|2800円(各施設入館料・昼食代)
定員|20名
申し込み|ぷらっと tel:0765-65-1810(受付:9月13日(金)~11月14日(木))
共催|黒部市生涯学習スクエア「ぷらっと」


とみだい★ぺけぺけアートショップ *小学生対象 *終了しました
2024年11月23日(土)
時間|午前の部10:00~12:00(定員:10名)
   午後の部13:00~15:00(定員:10名)
会場|黒部市美術館 展示室等
参加料|小学生無料 
*同伴の大人が展覧会をご覧になる場合は、展覧会観覧券が必要
主催|富山大学教育文化学部隅研究室

大学生と一緒に美術館で鑑賞体験&制作体験を行います!小学生以下のご兄弟も一緒にどうぞ。


特別講義〔サエボーグとは何者か?〕
2024年11月29日(金)
講師|サエボーグ
会場|富山大学芸術文化学部 講堂(富山県高岡市二上町180)
時間|13:00~14:30(12:30開場)
入場料|無料(どなたでもご入場いただけます)
共催|富山大学芸術文化学部 長田堅二郎研究室、平田昌輝研究室、松田愛研究室
アクセス|https://www.tad.u-toyama.ac.jp/about/access


30周年記念公演Vol.2 『Pigpen』
2025年1月4日(土) 
会場|黒部市美術館 展示室
時間|11:00~11:30頃
*展覧会観覧券が必要