2025年度の展覧会プログラムをお知らせいたします。


2025年4月26日(土)-6月22日(日)
黒部市美術館開館30周年 コレクション展vol.2 通りぬけて、ふれる -シルクスクリーン版画を中心に-
【同時開催:橋本文良 Print Works Now & Then】
黒部市美術館30周年を記念するコレクション展vol.2では、戦後の新たなメディアや動向と結びつきつつ、軽やかに時代を切り開いてきたシルクスクリーン版画の多彩な表現をご紹介します。また、富山県出身の版画家 橋本文良の小企画展を開催します。
2025年7月12日(土)-9月21日(日)
彦坂木版工房 作品展 美しくて美味しい
彦坂木版工房は、木版画家の彦坂有紀(1985-/愛知県生まれ)とクリエイティブディレクターのもりといずみ(1987-/東京都生まれ)によって、2010年に始まりました。結成15周年を迎え、美術館での初個展となる本展では、彦坂木版工房の代名詞といえるパンの木版画や、野菜・ケーキを描いたオリジナル作品、絵本の原画、書籍の装丁の仕事に加え、商品パッケージのイラストやデザインの仕事など、彦坂木版工房のこれまでの活動を総合的に紹介します。現代における木版画の魅力と、その可能性が感じられる機会になりましたら幸いです。
2025年10月25日(土)-12月28日(日)
川内理香子 The shape of water hardens into stone.(仮称)
川内理香子は、意識ではコントロールできない生物的な身体への違和感を起点に、身体内部の他者性や、内と外、思考と身体、意識と無意識等の境界への問いを、ドローイングやペインティングをはじめ、ネオン管、石彫レリーフ等、多様なメディアを用いて表現しています。本展では、作家の関心事や制作過程での素材とのやり取りが、美術館周辺の様々な風景の循環と結びつきながら、曖昧に混ざり合う多層的な世界を提示します。そして、様々なものの境界を横断することでそれらの線引きを取り払い、新たな視野から自己や身体と出会い直します。
2026年1月17日(土)-3月22日(日)
Kurobe Art Research vol.3 富山芳男展(仮称)
黒部市生地出身の画家 富山芳男(1910~2001)の展覧会を開催します。富山は18歳の頃より、洋画家 鹿子木孟郎の画塾に通い、素描を学びます。20歳の頃、画家になることを決意して上京、太平洋美術学校で洋画を学びました。以来、「自然の神秘と自己の存在」をテーマとし、精神絵画の樹立を試みます。60歳を迎えると、埼玉県飯能市の自然豊かな地へと居を移し、2001年に90歳で逝去するまで「存在についての習作」という題名で多くの絵画作品を残しました。本展では、黒部市及び黒部市美術館所蔵の作品を中心にご紹介します。
《infinity~mirage》プロジェクト
2023年4月1日-2026年3月頃を予定
主催:黒部市美術館・魚津埋没林博物館《infinity~mirage》実行委員会
本プロジェクトは2021年に黒部市美術館において行われた展覧会「山下麻衣+小林直人「蜃気楼か。」」で出品された《infinity~mirage》を2023年に再び設置したことから始まりました。富山湾の蜃気楼とともに風景の中に「∞」を描くことを期待し、制作された本作を通して、芸術と科学の多面的な学びの機会を創出するほか、地域環境と観光を結ぶなど、私たちの日常生活を包む海や自然との新たな接点を生みだす無限の可能性を秘めたプロジェクトです。毎日、24時間、YouTubeでライブ配信をしているほか、様々なイベントを開催予定です。