黒部市美術館開館30周年 たねをとばす

スクロールできます
河口龍夫《ちのこうや そして一冊の本》2018年、黒部市美術館蔵 撮影:柳原良平
佐直麻里子《スケッチ16》2024年
岡本健児《絵を描く》2017年
佐々木類
《忘れじの庭-しとしとと雨の降る
梅雨の卯辰山にて-》2022年
像提供:アートコートギャラリー 撮影:来田猛
森田志宝《Lacquer tree》2021年
撮影:今村裕司
富山省三《木 2013-1》」2013年、黒部市美術館蔵

黒部市美術館開館30周年 たねをとばす
Kurobe City Art Museum 30th Anniversary Exhibition Blowing the Seed

本展パンフレットを先着1000名様に無料配布!

2024年7月20日(土)-10月6日(日)

 黒部市美術館は、展覧会づくりの過程において作家によるリサーチを通した周辺の自然環境からの学びを重ね、脱人間中心的な観点や、相依相関する世界に意識を巡らすような展覧会をしばしば開催してきました。本展でもまた、大地にしっかりと根をはりながらも他者との関りの中で遠くにたねを飛ばすことのできる植物を起点として、生命への思索を続けます。加えて、美術館の活動においても、作品収蔵や展覧会によってもたらされる知のたねを外側へと飛ばし続けるイメージを大切にしています。当館のコレクションや北陸地域の風土を共有する作家とともに、様々な「もの/こと」の発生の源としての「たね/アート」の可能性と、それらを取り巻く有機的なつながりに想像を巡らす機会となれば幸いです。

小川幸一《赤い球体 No.12》1990年、黒部市美術館蔵

山口啓介《胞子を蒔く船》1990年(1997年刷り)、黒部市美術館蔵


出品作家(50音順)*黒部市美術館コレクションからの出品

岡本健児 
Kenji Okamoto

1980年生まれ、愛知県在住
記憶や空気のようなそこに漂う何かから立ち上がる風景を描いています。また、特別支援学校での造形遊びを通して絵画を構造的に捉える一方で、育てた綿で生地を作り山から採取した土で描き絵画の成り立ちを素材から確かめます。いつも自己の経験を反芻させて真摯に絵画と向き合ってきました。「絵を描く」(2022、画廊プラザ樹(企画:彗星倶楽部)/石川)、「なめらかでないしぐさ 現代美術in西尾」(2023、旧上田家具店(西尾市内)/愛知)の他、様々な展覧会で発表を重ねています。
https://kenjiokamoto.jimdofree.com/

小川幸一
Koichi Ogawa

1950年生まれ、福岡県在住
グラフィックデザインを専攻した学生時代、印刷に興味を持ちシルクスクリーンに熱中、版画家になることを決意します。その後、福岡を拠点に活動を開始し、「ジャパンエンバ美術コンクール」展(1984、エンバ美術館/兵庫)で京都国立近代美術館賞を受賞し版画家として広く知られます。「現代版画コンクール」展大賞受賞(1988、大阪府立現代美術センター/大阪)、「リュブリアナ国際版画ビエンナーレ」展(1991、スロヴェニア)美術館買上賞受賞の他、国内外で多数の作品発表及び受賞を重ねています。

河口龍夫
Tatsuo Kawaguchi

1940年生まれ、千葉県在住
1965年にグループ「位」の活動で注目を集めて以降、「第10回日本国際美術展 人間と物質」展(1970、東京都美術館他)、「大地の魔術師たち」展(1989、ポンピドゥー・センター/フランス)他、数々の歴史的展覧会に出品。名古屋市美術館、兵庫県立美術館、東京国立近代美術館等大規模な個展が幾度も開催されています。国際芸術祭や美術館等での個展、グループ展、様々な場所で継続的に発表を行い意欲的な創作活動を続けています。 
https://www.tatsuokawaguchi.com/index.htm

佐々木類
Rui Sasaki

1984年生まれ、石川県在住
自身の身体感覚を起点に、土地の気候や植物等の記憶をガラスに映し出し保存するような作品を制作しています。Rakow Commission 2018 (コーニングガラス美術館/アメリカ)を受賞する他、多くの受賞経歴を持ち、「インタラクション:響きあうこころ」(2020、 富山市ガラス美術館/富山)​​​​の他「Subtle Intimacy: Here and There」(2023、ポートランド日本庭園/アメリカ)や「雪の中の青」(2024、アートコートギャラリー/大阪)での個展等、数々の美術館等で発表を続け、その作品は世界的な注目を浴びています。
rui-sasaki.com
https://www.instagram.com/ruisasaki_glass/

佐直麻里子
Mariko Sajiki

1987年生まれ、石川県在住
主に日本画の素材を用いて植物をモチーフに制作しています。支持体を折り重ね、コラージュ、裏彩色等を用いた表裏のない不定形な作品は、様々なものが関わり移りゆく有機的な様相への関心と繋がっています。「ラオス報告展」(2017、SKLO/石川)、「屋外写生」(2022、SKLo/石川)等の個展や、「第6回コーポレートアート展 空に潜る」(2016、金沢アートグミ/石川)、VOCA2021(上野の森美術館/東京)等、発表を重ね表現を更新させています。
https://www.sajiki-mariko.com/

富山省三
Shozo Tomiyama

1940年生まれ、富山県在住
黒部市生地で育ち1968年に長野県白馬村で木彫と出会い制作を開始します。1970年代中頃以降の目覚ましい活動が県内外の公募展で高く評価され「選ばれた俊英15人展」(旧・高岡市立美術館)、「ART IN FRONT ‘TOYAMA」(砺波市文化会館)等数々の展覧会に招聘される他、下山芸術の森発電所美術館の開館年には個展を開催しました。70年代以降の富山の美術界を牽引してきた作家の一人です。

森田志宝
Shiho Morita

1990年生まれ、石川県在住
富山大学大学院芸術文化学研究科在学中より様々に受賞を重ねてきました。2016年からは山中塗の工房にて塗師として仕事を始める一方、個展、グループ展等、制作においても発表の場を広げてきました。近年の個展として「滴を育てる/Growing drops」(2021、ギャラリー無量/富山)や「球体の正体(2021、彗星倶楽部・古道具緑青・石引/石川)等があり、時々に漆との関係を問い直し更新させることで表現にますます奥行が生まれています。
https://www.moritashiho.com/ 

山口啓介
Keisuke Yamaguchi

1962年生まれ、兵庫県/東京都在住
1990年前後に発表した大型版画は、そのスケールとインクの重厚感に物語性を備え、非常に高く評価されました。以降、数々の受賞、グループ展や国際芸術祭等に出品の他、近年では、いわき市立美術館(福島)や豊田市美術館(愛知)、広島市現代美術館等で大規模な個展が開催されました。また、東京国立近代美術館をはじめ国内外で40か所近くの美術館等施設に作品が収蔵されておりその重要性がうかがえます。
https://yamaguchikeisuke.jp/ 


休 館 日

月曜日(但し8月12日、9月16日、23日は開館)、8月13日、14日、9月17日、18日、24日、25日

開館時間

午前9時30分-午後4時30分(入館は午後4時まで)

閲 覧 料

一般500円(400円)、高校・大学生400円(300円)
( )内は20名様以上の団体料金 
*中学生以下無料 *障害者等手帳をお持ちの方と付添1名無料


主  催

黒部市美術館

共  催

北日本新聞社

後  援

北日本放送、富山テレビ放送、チューリップテレビ、みらーれTV、新川コミュニティ放送

イベント協力

KAYA DO! フリー実行委員会


イベント

「オープニングセレモニー&アーティストトーク」
7月20 日(土)14:00~
作家|岡本健児、佐々木類、佐直麻里子、森田志宝
会場|黒部市美術館 *展覧会観覧券が必要です

「種子から出会う植物の世界―パッシブタウンのお庭ツアーとボタニカルアート体験―」
2024年8月2日(金)10:00~15:00頃
絵画講師|清河恵美(日本画家)
お庭ガイド|飛世裕香(株式会社野上緑化)
会場|パッシブタウンコミュニティセンター
定員|10名(事前申し込み)

共催|KAYA DO! フリー実行委員会